お知らせ
名栗川で子どもが遊べる理由|ネイチャーポジティブ宣言を登録しました
夏になると、場内を流れる名栗川には多くのお子さんの姿があります。膝下ほどの浅瀬で水をかけ合ったり、石をひっくり返して生きものを探したり。「ここなら安心して遊ばせられる」というお声を、ご家族からいただくことが少なくありません。
ただ、その川の状態は、放っておいて保たれるものではありません。上流の山が荒れれば水は濁り、川底の環境が変われば生きものは姿を消します。
このたびケニーズ・ファミリー・ビレッジを運営する鳥居観光株式会社は、環境省などが推進する「ネイチャーポジティブ宣言」に登録しました。目新しいことを始めたわけではなく、これまで続けてきたことを、あらためて外に向けて約束したという内容です。
目次
登録した4つの取り組み
- 名栗川の水辺環境の記録と保全
- 所有林 約30ha の維持管理
- 地域農産物・規格外品の活用
- 自然と安全に関わる方法を伝える機会の提供
ネイチャーポジティブ宣言とは

ネイチャーポジティブとは、失われつつある自然を「減らさない」だけでなく「回復させる」という考え方です。2030年までに自然の損失を止め、回復に向かわせることを目標としています。
「ネイチャーポジティブ宣言」は、その考え方に沿って企業や自治体が自らの取り組みを表明し、登録する仕組みです。2026年9月時点で、全国で約490の企業・団体が発出しています。
当社は2026年9月、キャンプ場・飲食・ジェラート製造を通じた取り組みとして、次の4つを登録しました。
1. 名栗川の生きものを、お客様と一緒に見ています
水生生物観察会(年2回)

川底の石をめくると、カゲロウやカワゲラの仲間が見つかります。これらの生きものは水の汚れに弱く、いる種類とその数を見れば、川の状態がおおよそ分かります。
当場では年2回、各回およそ100名のお客様と一緒に観察会を行っています。お子さんにとっては夏の自由研究になり、当場にとっては川の状態を毎年記録し続けるための機会になっています。この記録を積み重ねることで、環境の変化に早く気づけます。
ホタル観察会(年1回)

初夏には、年1回、およそ100名の方とホタルの観察会を行っています。ホタルは幼虫期を水中で過ごすため、川と川辺の両方が保たれていないと発生しません。ホタルが見られる年が続いていることは、川の状態を測るもうひとつの目安です。
あわせて、場内と河川周辺の清掃、ご利用の皆さまへの川の使い方のご案内を続けています。
2. 場内の山、約30haを管理しています
当社はもともと林業を営んでいた会社です。江戸期から続いた山を、1994年にキャンプ場として転換しました。

現在も所有林およそ30haについて、下草刈り、間伐、危険木の処理を続けています。手入れの行き届いた山は雨水を蓄え、土砂の流出を抑えます。これは名栗川の水質を保つことに直結し、同時に、ご利用中の安全にも関わります。
また、飲食施設で使用している石窯の燃料には木質ペレットを使っています。木質資源を無駄なく使うための選択です。
3. 地域の農産物を、無駄なく使っています

当社が製造しているジェラートには、飯能・名栗地域の生産者5件から仕入れた農産物を使っています。形が不揃いで市場に出しにくいものも、ジェラートにすれば味に違いはありません。
捨てられるはずだったものを商品にすることは、廃棄を減らすと同時に、生産者の収入につながり、地域の畑が耕され続けることにもつながります。中山間地域では、畑をやめる判断が一度出ると元に戻りません。使い続けることが、そのまま景観の維持になります。
4. 川で安全に遊ぶ方法を、お伝えしています

自然は、こちらの都合に合わせてはくれません。前日の雨で水量が変わることも、天気が急変することもあります。
当場にはキャンプインストラクターの資格を持つスタッフが複数在籍しています。川に入る前にどこを見ればよいか、どの範囲なら安全か、水温が下がったときにどうするか。こうしたことを、その日の状況に合わせてお伝えしています。
自然の中で遊ぶ力は、大人が全部を管理してしまうと身につきません。危険を避ける判断をお子さん自身ができるようになること。それが、いちばん確かな安全対策だと考えています。
川遊びのシーズンと、ご予約について
名栗川を利用した天然プールは、例年夏季に開設しています。マス釣り場、あそびの広場は通年でご利用いただけます。最新の開設期間・料金は、施設案内ページをご確認ください。
夏休み期間のご予約は例年早い段階で埋まります。ご検討中の方は、空き状況をお早めにご確認ください。
宣言をしたからといって、明日から川がきれいになるわけではありません。やることは今までと変わらず、山の手入れと、川の記録と、お客様へのご案内を続けるだけです。ただ、こうして外に向けて書くことで、私たち自身が続けなければならない理由になります。
お子さんが名栗川で遊んだ日のことを覚えていて、いつか自分の子どもを連れて戻ってきてくださる。そのときに同じ川があるように、続けていきます。
ご予約・空き状況
ケニーズ・ファミリー・ビレッジ/オートキャンプ場
埼玉県飯能市上名栗 TEL 042-979-0300(8:45〜17:00)

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